地元の図書館で対面朗読
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地元の図書館で対面朗読

更新日 2019年2月23日|あゆみ

地元の図書館で対面朗読
 地元の図書館に対面朗読室があるのをネットで知り、昨年の夏、実情はどんな
ものか、使えるものなら利用したいと思って出かけた。実際に対面朗読室はあっ
たが、読み手のボランティアが確保できている訳ではなく、これまでに使用され
たことはないという。公的機関において、一応ハード面は整えたが、それを実際
に機能させるソフト面が対応できていないという実情がここにもあった。その場
で、利用してみたいという意思表示をして帰ってきた。
 それから数カ月たった11月末。盲導犬を使って安全に自宅から図書館の間を
往復できるかを確かめるため、盲導犬協会の訓練士に同行してもらって30分で
行けるルートを確認した。
 図書館にボランティアが見つかったか尋ねてみると、音訳できるボランティア
をライトハウスに問い合わせ中だという。前回にも言ったつもりだったが、講習
を受けた方でなくても、地元地域の中で、こうした活動に関わってみようと思わ
れる人に読んでもらえることを願っていることを再度伝え、館内にボランティア
募集の案内を表示してもらえるよう御願いして帰ってきた。
それから年も変わり2月になって、図書館館長から「ボランティア希望者が現れ
た」という電話が入る。そのさい、「図書館貯蔵の本から読んでもらうことにな
ることをご了解ください」と念押しされる。
 さて、どんな本を読んでもらおうか!手元にある取説や趣味で使う参考書など
を本当は読んで欲しいところだが、とにかく今は図書館にありそうな本から選ば
ねばならない。ネットでノンフィクションの本を幾つか抽出し、その本がサピエ
で既に登録されているかを確認して、まだ登録されていない数冊をリストアップ
して印刷し、それを当日持っていくことにする。この作業をしている中で、多く
の本がサピエに登録されていることを再認識し、全国の多くのボランティアの皆
さんに支えられていることを実感する。
 当日、定刻より少し早く図書館へ付いたが、読み手をしてくださるUさんは既
に来ておられた。希望書を並べた印刷物を図書館職員に渡して借りられる本があ
るか調べてもらうが、上位に上げておいたものは貸し出されているか、本図書館
にはなく、下位に書き入れておいたプロ野球関係の本を読んでもらうことになる。
上位に上げておいたものは、読み手にとっても比較的興味をもって読んでもらえ
るものではないかと選んだが、全く知らない野球選手の固有名詞が並ぶ本を読ん
でもらうのは気の毒な感じもしたが、区切りの来るところまで読んでもらう。初
回ということもあって館長も同席して分からない漢字が出てきたら補佐するとい
う環境下、最初のことでもあり、1時間ちょっとで終わってもらったが、疲れら
れたのではなかろうか?今後続けてもらえるか、テストケースとしての時間でも
あったが、「やります」とのことで、次回の日程も決まる。次回は、上位に上げ
た本が読んでもらえたら、その内容なども踏まえた話題などで話し合えるのでは
ないかと願っている。
 帰り道、ちょっと方向を失ってしまうが、線ブロックがあることが分かり、図
書館に戻っていることに気づき、再出発して無事に帰宅する。

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