声かけ

街なかで視覚障がい者に出会ったときの声かけ

ATMやレジ、お手洗い、エスカレーターの列にうまく並べずにいたり、
歩きながら引き返したりきょろきょろしている、
スーパーで商品をじっと見つめている、
信号待ちをしている、
バス停でバスを待っている、
バスや電車に乗ったあとも立ったままで座ろうとしていない——

こうした状況を見かけたときは、
まず少し様子を見守ってください(ただし緊急時を除きます)。

そのうえで、「何かお手伝いしましょうか?」と、やさしく声をかけてください。
困っているかどうかは見ただけでは分からないこともあります。
でも、声をかけられることで安心したり、必要な助けを受けられることがあります。

騒がしい場所や混雑したところでは、声だけでは伝わりにくい場合があります。
そのときは軽く手や肩に触れて、「あなたに話しかけています」と分かるようにしてください。
また、顔見知りの場合は、「○○さん、□□です」と、自分の名前を名乗ってから話しかけると、より安心感があります。

視覚障がい者にとって、声をかけられることで安心したり、必要な助けを求めることができます。

してはいけないこと:無言で腕を引っぱる

駅やバスの中、横断歩道などで、無言で視覚障がい者の腕を引っぱって誘導しようとする人がいますが、
これは相手に恐怖や不安を与えるだけでなく、とても危険です。

必ず、先に声をかけて、返事を確認してから誘導してください。

緊急時は迷わず止めてください

次のような命に関わる場面では、
すぐに「止まってください!」などの言葉で静止してください。

  • 赤信号を渡ろうとしている
  • 車道を歩いている(歩道があるのに)
  • 逆方向のエスカレーターに乗ろうとしている
  • ホームの端から線路に、または歩道から車道に落ちそうになっている

※「あぶない!」だけでは、視覚障がい者には状況が伝わりません。どうして危険なのか、何をしてほしいのかを、できるだけ具体的に伝えることが大切です。