活動紹介
〜視覚障がい者をあたたかく迎える千年の古都・京都へ〜
「おこしやす京都」は、京都を訪れる視覚障がい者の方々を、地域の一市民として温かく迎え、安全かつ安心して滞在できる環境をつくることを目的に、2008年に始まりました。
当時、観光都市である京都には、他府県からの視覚障がい者を受け入れ、必要な支援を行う市民グループが存在していませんでした。そこで私たち「ユニーズ京都」は、全国の視覚障がい者に向けて「京都へおこしやす!」と呼びかける、独自の取り組みをスタートさせました。
また、観光や研修等で訪れる方だけでなく、京都にお住まいの方や、施設に入所されていて同行援護制度の対象外となっている方々に対しても、必要に応じて通院・買い物などのサポート(アイヘルプ)を行っています。
京都紹介
春は、哲学の道の桜、壬生狂言に、葵祭り
夏は、鞍馬の竹伐り会、祇園祭に、五山の送り火
秋は、鳥相撲と重陽神事、時代祭に、もみじ祭
冬は、釈迦堂の大根炊き、三十三間堂通し矢に、北野の梅花祭
まだまだ数え切れない神社仏閣、甘党にはたまらない菓子の匠の品々、はては路地裏の地蔵さん。
灯台をモチーフの京都タワーに、鴨川の恋人たちの語らい、嵐山にたつ周恩来の碑石、商売繁盛の伏見稲荷、中書島の三十石船と酒蔵、足を伸ばせば宇治平等院に、源氏は宇治十帖の世界へ・・・。
ユネスコに登録された京都の世界文化遺産は、16社寺1城の計17カ所と盛りだくさん。
千年の古都、京都は今も息づいている街です。
この町に住む私たちはその歴史や文化を知ってか知らずか、それぞれのなりわいと交わりの中でなんとか暮しています。
すこしでも、日本のふるさと京都を訪ねてみたいと思われたなら、是非私たちに声をかけてみてください。
楽しみな出会いと共にお手伝いさせていただければと考えています。
おこしやす京都のこころ
思い立ったが吉日と
心も踊る京の旅
しっかり支えてアイヘルプ
優しく古都もお出迎え
素敵な出会いを創りましょう
京都の世界文化遺産は、16社寺1城の計17カ所ございます。古都京都の世界文化遺産登録は、1994年(平成6年)の出来事。「古都京都の文化財」として、ユネスコの世界文化遺産に登録されました。
- 賀茂別雷神社(上賀茂神社)
- 賀茂御祖神社(下鴨神社)
- 教王護国寺(東寺)
- 清水寺
- 延暦寺
- 醍醐寺
- 仁和寺
- 平等院
- 宇治上神社
- 高山寺
- 天龍寺
- 龍安寺
- 本願寺
- 元離宮二条城
- 鹿苑寺(金閣寺)
- 慈照寺(銀閣寺)
- 西芳寺(苔寺)
実施要項
1.対象と目的
入洛される視覚障がい者、または京都市内に滞在しておられて同行援護のサポートが得られない視覚障がい者に対し、ユニーズ京都が養成した「アイヘルパー(eye helper/目の提供者)」が、京都市民の一人として移動のお手伝いをします。
※有償の同行支援活動ではないことをご理解のうえ、お申し込みください。
2.申し込みについて
依頼者と担当アイヘルパーの調整には一定の時間がかかります。
希望日の少なくとも2週間前までに、下記のページからお申し込みください。
3.実施要項の確認
本会へ申し込まれる際は、本実施要項の内容をよくお読みいただき、内容をご理解のうえでお申し込みください。
4.観光サポートについて
当方は観光ガイドとは異なるため、観光コースや施設の決定、予約等は依頼者ご自身でお願いします。
※宿泊に関するサポートは行っておりません。
5.費用負担について
依頼者とアイヘルパーが共に行動する際の交通費・拝観料等は、アイヘルパーの分も含めて依頼者がご負担ください。
アイヘルパーの自宅から待ち合わせ場所まで、および離別地から自宅までの往復交通費と通信費はユニーズ京都が負担します。
昼食代はアイヘルパー本人が負担します。ただし、千円以下のメニューがない場合は、差額分を依頼者にご負担いただきます。
6.支援体制について
障がいの程度にかかわらず、基本的には依頼者1名に対し、アイヘルパー1名が対応します。
但し、複数名(例:全盲と弱視の方が同行)のご依頼の場合は、状況に応じて複数名のアイヘルパー配置が必要になります。
そのため、申し込み時点で、同行者の有無・障がいの程度・必要なサポート内容などをできるだけ詳しくお知らせください。
また、活動が長時間にわたる場合は、複数のアイヘルパーが交代で対応することもあります。
7.白杖・盲導犬の携行について
移動中の安全確保のため、白杖または盲導犬の携行を原則としています。使用予定の手段を事前にお知らせください。
※当日、白杖や盲導犬の所持がない場合、安全上の理由により支援をお断りすることがあります。
8.悪天候・警報などにおける活動について
実施日に京都市域に気象に関する特別警報や警報が発令された場合、またはその発令が予想される場合は、原則として活動を中止いたします。
また、大雨・大雪・猛暑など、移動の安全に支障があると考えられる場合も、中止・延期または行程変更等をご相談させていただくことがあります。
依頼者・アイヘルパー双方の安全を確保するため、実施日が近づいた段階で気象情報の確認を双方で行い、相談のうえ決定してください。
活動中に警報が発令された場合や急な天候の変化があった場合は、最寄りの屋内施設に避難し、行程の変更等をご相談させていただきます。
また、事前に緊急連絡手段(電話・メール等)および予備連絡先をお知らせ願います。
安全第一の観点から、ご理解とご協力をお願いいたします。
※天候による中止で交通費・宿泊費等のキャンセル料が発生した場合も、本会では補償いたしかねます。
9.荷物の管理について
荷物は依頼者ご自身の責任において管理・持ち運びをお願いします。
両手が空くリュックサックなどの利用を推奨します。
10.協力金について
視覚障がい者には日常的に経済的負担があることをふまえ、ユニーズ京都ではアイヘルパーの通信費・交通費等を負担していますが、活動継続のために下記の協力金をお願いしています。
午前9時〜午後5時:1単位(1,000円)
時間外(午前9時以前/午後5時以降):1時間ごとに200円
複数人でご利用の場合は、人数分の協力金をご負担ください。
協力金は、アイヘルパーと出会った時点で直接手渡しをお願いします。
11.報告書と個人情報の取扱い
活動終了後、今後の参考のために報告書のご提出をお願いしています(1週間以内が目安)。
報告書は以下のページから送信してください。
また、活動中にやり取りしたアイヘルパーの連絡先は速やかに削除してください。
12.万一の事故について
活動中に事故などが発生した場合は、ボランティア保険の範囲内で対応いたします。
最後に
京都にお越しの視覚障がい者のみなさんを、ユニーズ京都の「アイヘルパー」が心をこめてアシストします。
どうぞあなたも、楽しい企画を立てて、京都へおこしやす!