ええとこさがそ!

ええとこさがそ!体験会

2008年にスタートしたアイヘル講座は、2年間で登録者が50名を超えました。

その頃、「おこしやす京都」の活動が始まったことを知って入洛された視覚障がい者は、初年度40名、次年度20名と、待ち望んでいた様子がうかがえます。

アイヘルパーに登録したものの、一度も活動に関わっていない人や、1対1の対応に不安を感じて手を挙げられない人、集団でならリハーサルを兼ねて参加してみたいと考える人もいました。
そうした方々の“はじめの一歩”としてのきっかけになるようにと、京都在住の視覚障がい者はもとより、他府県の方々にも呼びかけ、五感で京都を楽しむ「ええとこを探しに行こう!」という企画を、アイヘルパー有志が中心になって具体化しました。視覚障がい者も、アイヘルパーも、一般市民の方々も、みな一参加者として時間を共有しました。

平日コースと休日コースの二通りを設け、参加しやすい日程を選んでもらえるようにしました。また、京都在住で集合場所までの移動が困難な方には、アイヘルパーが自宅まで送迎することも検討しました。

これまでの主な企画は以下の通りです。

  • 2010年4月8日 「とっておきの春 花を訪ねて京都」
  • 2010年4月25日 「龍馬ゆかりのスポットを巡る」
  • 2010年7月11日 「見て触って、博物館を楽しもう!」
  • 2010年9月23日 「伏見の旅(寺田屋・大蔵記念館&十石舟)」
  • 2010年11月14日 奈良・宇陀ガーデン
  • 2011年8月7日 山崎蒸留所見学と大山崎山荘美術館への散策

このように、京都市内にとどまらず、大阪の国立民族学博物館や奈良方面にも足を延ばしてきました。

盲導犬ユーザーも何名か参加されましたが、施設によっては「ここから先は犬は入れません」と言われ、後日の交渉を前提に、盲導犬を入り口で待たせるという場面もありました。
また、八つ橋を焼く体験では、視覚障がい者にも丁寧に対応していただき、貴重な体験ができました。民族学博物館では実際にさまざまな展示物に触れることができ、韓国の楽器を手にして一緒に演奏した思い出は、今も懐かしく心に残っています。

この行事は、コロナ禍により数年間休止していましたが、現在、再開されつつあります。

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