テレビ・ラジオへの出演

テレビ・ラジオへの出演から

テレビ大阪の教養番組『石橋勝のボランティア21』は、1999年から2009年まで、全国のさまざまなボランティア活動を紹介してきました。その最終年に、ユニーズ京都が取り上げられました。

番組では「アイヘルパーで視覚障がい者をサポート」と題して、代表の大西がゲスト出演しました。

この番組のために、事前にアイヘル養成講座の模様や、実際にアイヘルパーが視覚障がい者とともに観光地を歩く様子が撮影されました。

晴眼者とアイマスクを装着した人がペアになり、見えない状態を体験する実習の場面では、第3期講座の受講者に向けて、第1・2期の先輩アイヘルパーが、「ここはこのように伝えた方がいいですよ」と助言している姿も紹介されました。実践を重ねた先輩たちの頼もしさと、それを見守る側の少し気恥ずかしいような感覚がにじみました。

また、観光地を一緒に歩くシーンでは、司会の石橋氏から「これってなかなか大変ですね」との問いかけに対し、大西は「安全ばかり気にしていると、二人ともがしんどいだけ。ともに楽しむというのが活動のコンセプトです」と答えました。

収録の最後には、「ありがとうございました」という挨拶のあと、思いがけず観客席から拍手が起こり、「えっ、公開録画だったの!?」と驚いたものです。「初めからそう説明しておいてほしかった」と、少し戸惑いながらも、良い思い出となりました。


2010年10月に放送されたNHK第2ラジオ『視覚障がい者の皆さんへ 聞いてきかせて』では、ユニーズ京都のアイヘル養成講座とボランティアの実践が特集されました。

この番組では、活動の理念である「相手に選択の機会を」という姿勢が紹介されました。

たとえば、バス停で待つ視覚障がい者に対して「ベンチがあります。どうぞお座りください」と促す場面。ここでナレーションは、「座るか、立ってガイドスピーカーの案内を聴くかは本人次第。ベンチの存在を伝えることが、アイヘルパーの役割なのです」と解説しました。

スタジオのコメンテーターとして登場したのは、弱視のHさん。大和運輸に勤務されていた際、不在通知票の角を猫の耳型に切っておくことで、視覚障がい者がどこからの通知かを触ってわかるよう、会社と話し合って実現させた方です。「当事者に判断を委ねてほしい。情報提供だけで十分」との見解が示されました。

番組は30分でしたが、進行役のIディレクターは東京から2度も足を運び、アイヘル養成講座の実習だけでなく、「ええとこさがそ!伏見の旅」にも同行されました。事前に台本も送ってくださり、番組の最後は次のようなナレーションで締めくくられました。


Iディレクター:
「ユニーズ、ユーニーズ、ユアニーズ――“あなたが必要とすること”。この深い意味が、団体の名前に込められています。市民一人ひとりが、目の前の人のニーズに気づいてくれたら…という、壮大な思いが語られてきました。どう感じましたか?」

Hさん:
「実現するには、長い時間がかかるかもしれません。でも、理念を持たなければ何も始まらない。素敵な理念だと思います。」

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