知ること、それが理解への第1歩 (3回)
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知ること、それが理解への第1歩 (3回)

更新日 2019年9月19日|あゆみ

    視覚障がい者への接し方

 視覚障がい者は、得意・不得意はありますが、多くの人が、自分の周囲の様子を頭の中にイメージしながら生活していますので、自宅や日頃よく使う場所については、見えているかのように動いたり使ったりします。

しかし、様子のわからない不慣れな場所や、初めての場所はもちろんのこと、日常的に使用している場所でも、普段と様子が変わっていると戸惑ってしまいます。何時も通っている道でも、そこに車や自転車が放置されていたり、視覚障がい者を目的地へ案内する線ブロックの上に障害物を置いたり、立ち話をしたりしていると、ぶつかってしまうことになります。

また、視覚障がい者が覚えておいた場所から持ち物などを無断で動かしてしまうと大変困ります。右端においておいたと思っていても、その場所に靴や荷物がなかったら、視覚障がい者はその辺り全体を探らねばなりません。

見えている人は「目」で全体を見通せますが、見えない者は、手で触れないと分かりません。「下駄箱に入れておきましたよ」とか「整理の都合で左端に置いておきました」など、言葉で変更したことを伝えてください。

また「あっち・こっち」などと指で示しながら方向を知らせてもらっても分かりません。具体的に「右前方」とか1時方向(クロック表示)などと言ってもらった方が分かりやすいです。

駅のホームから転落する視覚障がい者がいます。「あぶない!」と声をかけられても、まず自分に言われているかどうかが分からないときがあります。「白杖を持っている人」などと言ってもらえると分かります。ただ「あぶない!」と言われてもどうすれば良いのかが判断つきません。「止まれ!」などと具体的に言ってもらえるとそれこそ助かるのですが、なかなか「白杖の人、止まれ!」と緊急時に言えるものではありませんね。近くにいたら、とにかく「止まって!」と声をかけながら腕を持って静止させるようにしてください。黙って引き寄せるようなことをすると、掴まれた方は「なんだ!」と跳ね返す場合があるかもしれません。

 よく「大丈夫ですか?」と声をかけてくださる人がいますが、「大丈夫です」と返答をしてしまうことがしばしばです。「何かお手伝いすることがありますか?」と尋ねられたら「お願いします」と具体的な内容を頼みやすいです。

私は、雨降りの中、方向を失ってどうしたものかと考えているとき、「何かお困りですか?」と問われて「はい、困っています」と素直に言葉を返したものです。本当にありがたい気持ちいっぱいでした。

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