駅のホームや改札口で視覚障がい者を見かけたら
1.改札口
障がいがある場合、一般には身障者手帳を所持している人が多く、交通機関によっては運賃が半額になったり、京都市内在住であれば、市営の交通機関が無料で利用できる場合もある。
改札口には、有人と無人がある。身障者手帳を提示することも含め、我々にとっては有人の方が利用しやすい。しかし、駅員が声を出していないと、何処に向けて手帳を提示したら良いかわからない。
また、盲導犬と一緒に改札口を通る時など、いつの間にか通り抜けていることがほとんどで、誰もいない空間に手帳を掲げることになる。
「ありがとうございます」などと声を出してもらえると、このような問題は解決するのだが。
コンコースには、券売機や改札口へ導く黄色の線ブロックがある。いわゆる誘導ブロックであり、この線を辿っていけば目的の所へ行けるというものである。
ところが、この線の上に荷物が置かれていたり、立ち話をしている人がいると、迂回しなければならず、方向がわからなくなり立ち往生することがある。
また、改札口を通り過ぎようとすると、係員が申し訳なさそうに「すみません、ここにはエレベーターがありません」とか、「階段まではかなり距離がありますが」などと気遣ってくれる。
その気持ちは有難く受け止めるとして、視覚障がい者は、何処にエスカレーターがあり、何処に階段があるかをわかりやすく説明してもらえる方が嬉しい。
何を利用するかは人それぞれであり、エレベーターが視覚障がい者にとって安全で、エスカレーターが危険なものだとは一概には言えない。