7.「視覚障害のネットワーク=ひろがれ!盲人手引きの輪」
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7.「視覚障害のネットワーク=ひろがれ!盲人手引きの輪」

更新日 2015年3月5日|あゆみ

「あゆみ」

1991年3月
盲福研情報No.17より

7.「視覚障害のネットワーク=ひろがれ!盲人手引きの輪」

第22回全国ボランティア集会(日本青年奉仕協会主催)に参加して

大西 正広

 1991年2月10日奈良県の法華寺にて、「視覚障害のネットワーク=ひろがれ!盲人手引きの輪」というテーマで、日本青年奉仕協会としては初めて視覚障害関係の分科会がもたれました。私もこの集会の司会者として参加しましたので、簡単に報告しておきます。

 最初の事例発表者として、兵庫ボランティア協会点字110番の木村文子さんが「グループや個々の会員の特性を引き出しながら、県内30数サークルをネットワークして、多様なニーズにも応えうるコーディネートを行っている」という力強い発表をされました。次の歯車の会の青木嘉子さんからは、10年近い実績を踏まえた行動力溢れる報告がありました。
話し合いでは、秋田から福岡までの30名近い参加者より、各地区の活動報告や現状での問題点が出ました。
1.公的ガイドヘルパーと民間ボランティア活動の役割とは。
2.グループ個々が持つ個性を生かしつつ、共通の接点をどのように求めネットワークに繋げるか。
3.コーディネートをいかなる所で受け止めるか。
4.ボランティアは本当に「目」のみを提供しているのか。視覚障がい者はヘルパーに「甘え」を出してはいないか。
5.ボランティア活動として、その対象者をある基準枠内に限定しがちではないか。手を差し伸べるべき人がもっといるのではないか。
6.受益者負担についての考え方。
等々。司会者である私が日ごろ考えていることを、かなり前面に押し出したものと思われますが、各地で頑張っておられる人達の熱意に満ちた発言もあり、それなりに手ごたえのある1日でした。
今日の集会が全国のネットワークに繋がる第1歩になることを願いつつ、雨降る法華寺を後にしました。

(注)その後、全国視覚障害者外出支援連絡会(JBOS)
JBOSは、英語表記で Japan Blind person Outdoor Support association のうち、Japan の J 、Blind の B 、Outdoor の O 、Support の S を取っていて、「ジェイボス」として、1996年11月に9グループで設立しています。
このとき、盲福研は他府県からの視覚障がい者を正式に受け止める活動はしていなかったため、登録はせず。2008年の「おこしやす京都」活動を期に登録しています。2014年12月現在、34グループで構成されています。

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